カテゴリー「科学・技術」の43件の記事

2010年4月20日 (火)

[ニュース] 鉄より強いプラスチックを開発 広島大グループ

これは誤解されそうなニュース (書いた記者が誤解してるかも) なので、 補足しておきます。 まずは、 ニュース記事。

47NEWS: 鉄より強いプラスチックを開発 広島大グループ

 鉄鋼の2~5倍の強度を持つプラスチックのシートを開発したと、広島大の彦坂正道特任教授(高分子物理学)らのグループが19日、発表した。

 厚さ10分の数ミリ。透明で成形しやすく、自動車の車体やガラスの代用品などとして応用が見込める。通常のプラスチックとほぼ同じ値段ででき、不純物がないためリサイクルしやすい利点もあり、新素材として普及を目指す。

 従来のポリプロピレンより、引っ張り強度が7倍以上の230メガパスカルに増していた。この強度は同じ重さの鉄鋼の2~5倍という。

見出しから、 「おっ、 いままで鉄より強いプラスチックは無かったんだな。 それがいきなり、 鉄より強いプラスチックが出来たんだ!」 と思ってしまうかもしれませんが、 それは二重に誤解しています。 また、 この新材料の価値は、 そこではありません。

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2009年10月15日 (木)

これは驚き、 羽根無し扇風機

これはナニか?
20091014_dysonfan01

青いリングの部分は、 直径 25cm ほど。 そしてリングを支えるちょっと太い円柱型の脚。 外観からは可動部分は無さそうです。

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2009年9月24日 (木)

[NEWS] 太陽風が水を創る

なるほどねぇ。 酸素化合物に陽子を打ち込んでやると、 H2O が出来たりするんだ。

asahi.com(朝日新聞社): 月面、 水が存在か 今も太陽側で生成? 3探査機観測
2009年9月24日
【ワシントン=勝田敏彦】

 水およびヒドロキシ基は、 太陽に向いた月面の昼側で主に観測された。 砂の表面の酸素原子が、 太陽から高速で飛んでくる水素イオンと結びつくことで、 水やヒドロキシ基になったらしい。 水は、 現在も月の表面の太陽側で作られ続けているとみられる。

 砂に結合した形の水は、 加熱すれば取り出すことができる。 将来の有人探査などに役立つ可能性はあるが、 ディープインパクトの観測データでは含有率は0.5%未満。

でも、 「月面の昼側で主に観測された」 ってことは、 夜側ではあまり存在しないということ? それはつまり、 どんどん宇宙空間に逃げてしまっているということかな?

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2009年9月 9日 (水)

Google の PageRank アルゴリズムが食物連鎖の問題を解く

「PageRank では、 重要なウェブサイトからリンクが張られているサイトを重要と判断する。 われわれはこの概念を借りて逆転させた。 すなわち、 重要な種を支える種は重要だと考えたわけだ」 …なるほど! 言われてみれば、 たしかに食物連鎖のネットワークに似てるなぁ。

WIRED VISION: Google 検索アルゴリズムで生態系崩壊を予測
2009年9月 8日

Google アルゴリズムを使ったソリューションでは、 種相互の間にある関係の数だけではなく、 それらの相対的な重要性も考慮できる。 「PageRankでは、重要なウェブサイトからリンクが張られているサイトを重要と判断する。 われわれはこの概念を借りて逆転させた。 すなわち、重要な種を支える種は重要だと考えたわけだ」 と Allesina 氏は述べる。 言い換えれば、 草はガゼルによって食べられるから重要であり、 ガゼルはライオンによって食べられるから重要となる。

生態系の崩壊を予測する従来のモデルを PageRank で試してみると、 調べた12の食物網のそれぞれにおいて、 新しい仮説のほうが従来のモデルよりも優れていることがわかった。

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2009年8月 5日 (水)

1969年 7月 21日 (月) 午前5時17分 (日本時間)

そのとき月面に到達した物体が、 今もそこにあります。

ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト: 月に残されたもの:現在の着陸船の影
July 21, 2009

 7月20日、 ニール・アームストロングとバズ・オルドリンによる最初の月面歩行から40周年を迎え、 搭乗したアポロ11号の月着陸船イーグルの現在の画像が公開された。 写真中央左に細長い影を落としている物体が見える。 これが、 当時の着陸地点にいまも残るイーグルの下降段である。

当時私は 12歳になったばかり。 もうはっきりとは記憶に残っていないのですが、 まだ夏休みに入ってなかったはずで、 また、 中継を見るために学校を休むなんてことを許してくれる親でもなかったので、 着陸の瞬間やら 「小さな一歩」 ( 同日午前11時56分 ) やらの大事な瞬間をライブで見ることはかないませんでした。 でも、 着陸船の窓から撮影された近づく月面の映像やら、 梯子を降りてくる白い幽霊のような ( なんせ解像度は低くノイズも多くて、ディテールは識別できませんでしたから、動く宇宙服は人間とは別のものに思えました ) オルドリン宇宙飛行士の映像やらが、 何度も何度も繰り返し録画で放映された日でした。

あれから 40年。 「月面基地」 が未だに出来ていないという現実には、 不思議な気がしてしまいます。

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2009年6月14日 (日)

[本] 現代萌衛星図鑑

《Amazon》 現代萌衛星図鑑なんでも萌やせばいいってもんでもなかろーに… f(^^;
あいかわらず続く 「萌え本」 攻勢に、 つい、 またか~ と思ってしまうわけですよ。 「萌ゆる神の国!」 のような事実認識の段階で教科書レベル未満、 なんてのが続くとねぇ。

…と思い込んでると大間違い。 どうやら、 この本は違うようです。
監修を務められた松浦晋也氏の blog より。

2009.06.13
「現代萌衛星図鑑」、 好評発売中!

擬人化イラストに加えて、 相当な取材と資料探究を行った衛星の紹介も、 メカニカルイラスト付きで掲載されている。 さらにはしきしまさんの盟友へかとんさんのマンガ付きだ。

しかし…長かった。 三才ブックスから話があって2年、 いや3年だったか。 当方は、 完璧主義を発揮して粘りに粘るしきしまさんをはらはらしながら見ていたのだった。

日本の宇宙開発について最も詳しいライターであろう松浦氏をして、 この本の著者は完璧主義である、 と言わしめるとは。 これだけで、 信頼できる本だと思えます。

Eiseipopc1a
販促用の pop より

著者 しきしまふげん の blog ⇒ teardrop Public Affairs Dep.
現代萌衛星図鑑 公式 blog ⇒ さてらいこ.jp
世界天文年2009日本委員会公認書籍になってたんですね。
紹介記事 ⇒ アキバBlog : 「現代萌衛星図鑑」発売 萌えて泣ける人工衛星本 ( 中身の写真がいくつか掲載されてます )

 
# 松浦氏も AZ-1 に乗っておられたとは。 私は 5年ほど前に手放しちゃいましたけど… f(^^;

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2009年5月22日 (金)

螺旋状ウィングレット (Spiroid winglet)

technobahn より。

米 AV I社が開発中のスパイラル型ウィングレット
2009/5/20 15:59

 AVI 社ではこのスパイロイド・ウィングレットを採用することで航空機の燃費効率は6~10%も向上すると述べている。

ぁあ、 なるほどねぇ。
20090522_spiroidwinglets01
http://www.aviationpartners.com/news/API_ebace_news.pdf より。

翼端渦と逆巻きの渦を発生させて、 翼端渦を打ち消そうというわけだ。

詳細は、 AINonline の EBRACE Convention News 2006年 5月 3日号 に "Technology reshaping Aviation Partners' winglets" (by Ian Goold) に紹介されてます。 ( 文章は、 AINonline の記事として、 また、 その部分の紙面だけを pdf 化したものが AVI のサイトにあります。 )

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2009年3月17日 (火)

[NEWS] 産総研、 女性型ヒューマノイドロボット 「HRP-4C」 を発表

20090316_hrp4c_01 産業技術総合研究所のプレスリリースより。

2009年3月16日 発表
人間に近い外観と動作性能を備えたロボットの開発に成功
-エンターテインメント分野への応用を期待-

HRP-4Cは、身長158cm、体重43kg(バッテリー含む)で、関節位置や寸法は日本人青年女性の平均値を参考に、人間に近い外観を実現した。

バッテリー込みで 43kg ってのがすごいです。 ASIMO が身長130cm で体重 54kg でしたからね。 HRP-4C は、 BMI が 17.2 と、 標準体重を下回りヤセ型体形の仲間入りです。 f(^^;
まぁ、 軽くした代わりに、 稼働時間は 20分程度しかないそうですけど。
人間より軽いというのは大事なことです。 転倒したときなどに、 人間に与えるダメージが小さくて済みますから。

ニュース記事は、 impress さんところのが写真や動画が充実してます。 ( 右上の写真も。 )
# ってゆーか、 Robot Watch なんてサイトが出来てたんだ orz

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2009年3月13日 (金)

[NEWS] 国際宇宙ステーションがウェブカメラから配信開始

WIRED VISION より。

宇宙のライブ:国際宇宙ステーションがウェブカメラから配信開始
2009年3月11日

米航空宇宙局 (NASA) では、 国際宇宙ステーション (ISS) の外付けカメラを、 ライブ撮影ができるウェブカメラに切り替えた。

さっそく、 IE7 で表示させてみました。
20090313_nasa_tv01
ちょうど背景に地球が映っていて、 それがゆっくり動いていくのがわかりました。

20090313_nasa_tv02
テストパターンに切り替わったりするのは、 ちょっとお茶目。

ページの下の方には、 "Are you ready for the Digital TV transition?" とあって、 政府の地デジ切り替えキャンペーンへのリンクがあったりしますw

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2009年3月 8日 (日)

[NEWS] 「2025~30年に有人の月探査を」 日本独自の計画案

朝日新聞より。

「2025~30年に有人の月探査を」 日本独自の計画案
2009年3月6日20時58分      

政府の宇宙開発戦略本部 (本部長・麻生首相) の事務局は 6日の専門調査会で、 2020年ごろに 日本独自でロボット技術による無人月探査を、 25~30年ごろに ロボットと宇宙飛行士が連携した有人月探査をする計画案を示した。

ぉお!! これは、 宇宙基本計画を変更して、 さっそく有人飛行計画に着手する、 ということですね! 景気浮揚にもなるし、 なにより、 科学・技術に日本人の目を向けさせる良い政策です。 

…と、 とりあえず喜んだんですが…   
この週末に、 続報が出てこない…

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