カテゴリー「電子出版」の12件の記事

2014年1月28日 (火)

【青空文庫リーダー・ライト】全集をスタート画面に! #win8jp

Windows ストア アプリ 「青空文庫リーダー・ライト」 には、 表示している画面をスタート画面に 「ピン留め」 する機能があります (ストア リリース 12 より)。
この機能を利用して、 全集物のタイルをスタート画面に置くことができます。 例えば、吉川英治の 「三国志」 のタイルを作れば、 それをタップするだけで 「三国志」 全12巻が表示されます。

20140128_aozora06a
※ 開発中のバージョンの画像のため、 現在公開しているものとは細部が異なります (2014/1/28現在)。

 

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2014年1月21日 (火)

【青空文庫リーダー・ライト】青空文庫形式ファイルをダウンロードする「裏ワザ」

Windows ストア アプリ 「青空文庫リーダー・ライト」 には、 「図書カード」 を表示する機能があります (ストア リリース 12 より)。
これを利用すると、 他のアプリで読むために青空文庫形式ファイルをダウンロードできちゃいます。 しかも、 検索結果画面で片端からダウンロードできるので、 シリーズ物を全部ダウンロードしたいときなどに便利♪

例えば、 今年に入って刊行が始まった銭形平次シリーズを検索して、 作品のタイルを指で長押しするかマウスで右クリックすると、 図書カードが出てきます。

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図書カードを下の方にスクロールすると…
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「ファイルのダウンロード」 にテキストファイル (これが青空文庫形式ファイル) へのリンクがあります。
そこをタップすると IE が立ち上がってダウンロードできるのです。
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( ダウンロードするときの IE は真っ白。 ちょっと寂しいw )

で、 青空文庫リーダー・ライトに戻して、 次のタイルの図書カードを出して… と、 次々にダウンロードできるわけです。

なお、 図書カードは、 作品を読んでいるときにはアプリ バーのボタン (一番左) で出すことができます。
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2012年12月23日 (日)

[電子書籍] Windows 8 用の青空文庫ビューア

2010年の春に、 Windows 7用の青空文庫ビューアを取り上げました。 ⇒ [電子書籍] Windows 用の青空文庫ビューア、 3本を試してみる。

そのときは、 日本語の縦書き表示の綺麗さという観点では「AIR 草紙」がダントツでした。 「AIR 草紙」は Adobe AIR (ようするに Flash ですね) を使っています。 対して .NET Framework を使ったアプリは、 頑張っているものの AIR に及ばない、 という状況でした。

あれから 3年近く。
その間に、 日本語組版処理の要件も正式なものになりました。
その後にリリースされた Windows 8 の新 UI (旧称 Metro) でのアプリ (Windows ストア アプリ) は、 どうなっているでしょう。
※ 日本語組版処理の要件については、 このあたりを起点にすると良いかと。 ⇒ 「W3C技術ノート 日本語組版処理の要件」出版記念セミナー まとめ (2012/4/23)

開発者側のスタンスで、 手短かに結論を言いましょう。
状況は、 Adobe AIR が使えなくなった分だけさらに悪くなりました。

  • 新 UI では Flash が使えません。 つまり、 AIR で作ることもできません。
  • .NET Framework / (新しく追加された) WinRT は、 相変わらず縦書きをサポートしてくれません。
  • IE も、 相変わらずまともな縦書き表示ができません。

Kindle for PC の Windows ストア アプリは、 英語版は Windows 8 がβ版の頃からあるのに、 日本語版がさっぱり出てこないのも、 あるいはこのあたりに理由があるのかもしれません。

では、 利用者側のスタンスに移って。
それじゃあ青空文庫や EPUB を縦書き表示してくれる Windows ストア アプリは無いのかというと、 そんなことはありません。 すでにいくつか登場しています。
そこで前にやったように青空文庫ビューアの比較をやりたいところなんですが…
今回は私もアプリを作っているので、 比較記事を書くわけにはいきません。

ということで、 現在手に入る縦書き表示の Windows ストア アプリを簡単に紹介だけしておきます。

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2010年6月 1日 (火)

Asus Eee Pad 発表、 MSI からは Wind Pad、 電子書籍リーダー選びが面白くなってきた

20100601asuseeepad121a COMPUTEX 2010 開催前日、 ASUS から Eee Pad の開発が発表されました。 発売になるのは一年くらい先、 来年の第1 四半期とのことです。 (写真は 12インチタイプ EP121、 engadget.com の記事より)

12インチの EP121 は、 Windows 7 Home Premium 搭載でキーボードも組み付けることができるとのこと。 iPad より間違いなく重いはずなので電子ブックリーダーに使うには腕がつらいところですが、 Windows 用のアプリが何でも使えるところが魅力になります。
10インチの EP101TC は iPad と同じくらいのサイズと重さ。 ただし、 Windows CE (正式名は Windows Embedded Compact 7) なので、 使えるソフトは限られてきます。

先日は、 SONY が Android タブレットを出すと報じられ (個人的には、 iPad との差別化のために地デジを搭載してくるんじゃないかと根拠無く予想)、 これで、 Kindle や SONY Reader のような軽量の読書専用機から、 ほどほどの重さでほどほどのアプリが使える iPad や WindowsCE、 Android、 そして Eee Pad EP121 のような実体はフルスペックのパソコンまで、 選択の幅が広がることになります。 一年先には、 電子ブックリーダー選びが面白い (悩ましい?) ことになっていそうです。

(2010/6/2 追記)

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MSI からも、 Wind Pad が発表されていました。 (写真は WindPad 100、 Test Informatique, Portables の記事より。)

Wind Pad も Windows 7 搭載機と Android の 2機種。 ASUS と違って、 どちらも 10インチ。 個人的には、 カバンに入れやすいサイズの 10インチの方がいいかなぁ。

ただ、 Eee Pad も Wind Pad も、 ワイド液晶なんですよね。 たぶん 16:9 なんでしょう。 本の感覚で小説などを読むには、 画面が細長すぎてちょっと違和感がありそうです。

※ 横を 16 として縦の長さを比べてみると、 昔の 4:3 の方が本に近い。
ワイド 16 : 9
本(紙) 16 : 11.3
昔のTV 16 : 12

(2010/6/3 追記)
今日の ITpro の記事によると、 ASUS Eee Pad EP121 の画面は 1366x768で、 別体のキーボードにはバッテリーだけでなく 500GB の HDD まで搭載していて、 本体と合わせて 1.8kg 以下だとのこと。

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2010年5月16日 (日)

[電子書籍] 記事: 「電子書籍の種類と EPUB フォーマット」

iPad や Google Editions が採用し、 日本語の縦書き拡張 (さらには中韓と共同での CJK 拡張) をも盛り込もうとしている電子書籍の国際フォーマット、 ePub とは何か?
gihyo.jp の記事がとても参考になります。

gihyo.jp: 読むウェブ ~ 本とインタラクション: 第13回 電子書籍の種類とEPUBフォーマット
2010年5月14日
境祐司

電子書籍に関する2回目の記事です。今回は,電子書籍フォーマットのオープンな標準規格として注目されている「EPUBフォーマット」を取り上げてみたいと思います。

筆者の境氏は、 流通プラットフォームとフォーマットとリーダーの 3つに分けて、 それら 3つがうまく噛み合わないと電子書籍は上手く行かないことを踏まえた上で、 それぞれの解説をしてくださっています。 (下図は、 上記記事の「図2」)
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また、 ePub は万能ではない、 という点もきっちり押さえて話を進めてくれます。 (右図は、 上記記事の「図4」)

電子書籍に興味のある方は、 前回記事 「第12回 電子書籍の”今”を読み解く」 も合わせて読んでおくべきかと思います。

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2010年5月12日 (水)

[電子書籍] "縦書きビューワ": Android 用 青空文庫ビューア

Android 端末で使える青空文庫ビューアは、 すでに幾つも出てます。 その中で、 「縦書きビューワ」 は …と紹介しようと思ったら、 窓の杜に詳しい紹介記事が!!

窓の杜: 【杜の Android 研究室】第2回:「縦書きビューワ」を使って Android 端末をどこでも読める“文庫本”に
10/05/12

 Android 用の青空文庫ビューワーはいくつか公開されているが、 今回は他アプリと連携でき、 拡張性の高い 「縦書きビューワ」 を紹介したい。 縦書き表示専用で、 ルビ・傍点・禁則処理や挿絵の表示などに対応しており、 単体でも青空文庫ビューワーとして十分な機能を備えている。 さらに、 今後普及することが見込まれる電子書籍の規格 “EPUB” にも対応しており、 EPUB 形式の電子書籍を縦書き・挿絵つきで表示することが可能。

…ということで、 なにも書くことが無くなってしまいましたw

20100512_tategaki_viewer01a ひとつだけ補足。 他に見た Android 用のいくつかのソフトと違って、 この 「縦書きビューワ」 は、 禁則処理でちゃんと字詰め調整をやってくれます。 左の画像は、 作者のブログから (Ver.0.8.2)。
赤い丸で囲ったのが、 行頭禁則で前の行から追い出された部分。 追い出したほうの行は一文字少なくなっているので、 文字間隔を広げて行末がきれいに揃うように調整されます。 そのために隣の行とは文字の位置がズレるわけですが、 赤線のところを見るとそれが分かるかと思います。

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2010年5月10日 (月)

[電子書籍] "i文庫HD": iPad 用 青空文庫ビューア

先月、 Windows 用の青空文庫ビューアを 3本紹介しましたが、 この "i文庫HD" は、 今日から日本でも予約が始まった iPad 用のビューアです。

20100510_ibunkohd01a

i文庫HD は、 青空文庫のフォーマットと PDF に対応しています ( 現時点では、 ePub には対応していません )。 青空文庫は、 もちろん縦書きで表示できます。 また、 zip ファイル内の画像ファイルを次々と表示することもできます。

iPad の引渡しは 5月 28日からだそうですが、 肝心の iBookStore から電子書籍を購入できるのがいつからになるのかは、 いまいちはっきりしません。 でも、 i文庫HD があれば、 青空文庫の 9,000冊以上の本が読めるわけです。

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※ 青空文庫にコミックが入ってるわけじゃありません。 これは試験的に、 野間美由紀先生が作ったデータだそうです。

詳しくは、 以下をどうぞ。

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[電子書籍] "Google Editions": グーグルも今夏、いよいよ電子書籍販売に参戦

グーグルが Google Book Search で著作権者とトラブルを起こしたことは、 記憶に新しいかと。 電子書籍に参入するのはいいけれど、 それが足を引っ張ることになりはしないかと少し心配していたのですが、 少なくともアメリカでは杞憂だったようです。

東京新聞: ほぼ全社がグーグル電子書籍承認 印刷本から急速シフト ( ⇒ Web 魚拓 )
2010年5月10日 09時49分

 参加を決めた出版社などが扱う書籍数は200万点に達する。 グーグルは6月下旬にもネットを通じた電子書籍の販売を始める計画だが、 著作権が切れた書籍も含めると取り扱う書籍数は400万点に上り、 世界最大の「バーチャル(仮想)書店」が誕生する。

 大手から中小まで出版社の足並みがそろったことで、 米国の書籍は今後、 ほぼ例外なく電子化の対象となる。 印刷本からデジタル本へのシフトが急速に進むことになる

これからの米国の書籍はほぼ例外なく電子化される、 ってのはすごいですね。 変わり身が早いというか。

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2010年4月22日 (木)

電子出版大国、 日本!

しかし、 米国が急追してきているので、 今年は抜かれるかもしれません。

えっ、 と思われたかたも居るでしょう。 アメリカでは Amazon の Kindle や、 Apple の iPad が好調で電子書籍もたくさん売れていて、 その iPad が日本にも投入される今年に、 ようやく日本の市場も立ち上がるかどうかくらいなんじゃないの、 と。
まずは、 日本の電子出版の市場規模の推移を見てください。

インプレス R&D: 【調査発表】対前年度比約131%に拡大、うちケータイが86% 電子書籍の市場規模 464億円(7/8)
2009年7月8日

日本の 2008年度の電子書籍市場規模は 464億円

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日本の 2008年度の電子書籍市場規模は 464億円と推計されます。 2007年度の 355億円と比較して 131% となり、 2006年度から 2007年度の 195% と比較すると伸びは鈍化しているものの、 順調に成長しているといえます。 2006年度以降、 市場を牽引しているのはケータイ向け電子書籍市場であり、 2008年度は 402億円と、 電子書籍市場全体の 86% を占めています。

2008年度で 464億円。 2009年度の統計はまだ出ていないようですが、 500億円は堅いと思っていいでしょう。 また、 2006年度はグラフから 182億円です。

では、 米国は?

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Microsoft の電子書籍への取り組みはどうなっているか?

Amazon に Google に Apple …続々と電子書籍市場の開拓に乗り出してくるライバル会社と比べて、 Microsoft はどうなのか?

20100422_microsoftreader01 じつは、 Microsoft も 10年以上前から、 電子書籍を手掛けているのです。 しかしながら、 言ってしまえば 「鳴かず飛ばず」。

現時点では、 "Microsoft Reader" ( 左のキャプチャ ) というポータルサイトが運営されていて、 そこからリーダーソフト "Microsoft Reader" ( …サイトと同名とはややこしい! ) の入手と、 電子書籍のカタログを見ることができます。 なお、 電子書籍の販売は Microsoft は手掛けていないようで、 カタログの各タイトルから複数の販売サイトへのリンクが置かれています。

リーダーは、 通常の Windows 用、 タブレット PC & UMPC 用、 それに Windows モバイル用と、 それぞれ用意されています。 Windows Phone に Microsoft Reader ソフトをインストールすれば、 iPhone のようにどこにいても電子書籍をダウンロードして読むことができるわけです。

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