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2015年7月 5日 (日)

Xbox One が Windows 10 にアップグレードされて UWP アプリが動く、とは!?

「Windows 10 にアップグレード」 といっても、 Xbox One そのものが Windows 10 搭載パソコンに化ける (ダウングレードする?) わけではありません。

Xbox One には 3つの OS が載っており、 そのうちの 「Shared partition」 の部分が、 「Windows 8 for Xbox (仮称)」 から 「Windows 10 for Xbox (仮称)」 にアップグレードされるのです。

20150705_win10xboxone01a

Xbox One の OS は、 Host OS の上に 2つの Windows 8 が載っている構造になっています。

画像右側の "Exclusive partition" はリアルタイムなゲーム専用で、 それ用に特化した Windows 8 が載っています。 UI シェルは持たず、 専用のゲームアプリだけが実行できます。 そのため、 右側は Windows 10 にアップグレードしないものと予想されます (作り直す理由がないはずなので)。

左側の "Shared partition" は、 通常の Windows 8 に近いものです。 いわば 「Windows 8 for Xbox (仮称)」 といったところ。 UI シェルを持ち、 複数のアプリをマルチタスクで動かすこともできるようです。 ただし、 デスクトップは持っていません。 Xbox One のホーム画面やストアなどは、 こちら側で動いています。 また、 こちら側で動くゲームやアプリもあります (後述)。
※ 参考: 4Gamer.net 「Xbox Oneでは「2つのWindows 8」が同時に動く。開発者向けイベントで見えてきたシステムアーキテクチャの実態」 (2014/04/19)

左側の "Shared partition" の Windows 8 (8.1?) が Windows 10 にアップグレードされ、 そこでは UWP アプリが動くようになるのです。

※ "Exclusive partition" でも UWP アプリが動いてくれると面白いのですが、 おそらくそれはないでしょう。 まぁ、 現物が出てくるまで何とも言えないところですが…。

以下、 補足というか余談 f(^^;

Xbox One では、 "Exclusive partition" と "Shared partition" を 2つ同時に画面に表示できます。

20150705_win10xboxone02a

この画像で動いているのは Xbox One 用の 「niconico」 アプリですが、 このようにして UWP アプリも使えると思われます。 ですから、 特定のゲームのための UWP アプリというのもアリでしょう。

ちなみに、 Xbox One のストアは、 次の画像のようになっています。

20150705_win10xboxone03a

Windows 8.0 のストアによく似た、 横スクロール型の画面です。 Skype など、 ゲーム以外のアプリもあるのが分かります。 

これが、 Windows 10 にアップグレードした Xbox One では、 次の画像のように縦スクロール型に変わります。

20150705_win10xboxone04
※ この画像は "The new Xbox One Experience coming holiday 2015" と題して Xbox のサイト で紹介されているものの一部。 Cortana も搭載されると書かれている。
※ 参考: 4Gamer.net 「[E3 2015]Windows 10アップグレード後のXbox Oneで導入される新機能が明らかに。音声検索機能「Cortana」でゲーム内情報を検索可能

上の画像は、 Windows 10 にアップグレードした Xbox One のホーム画面です (開発中のため RTM では異なる可能性があります)。 PC 版 Windows 10 とは違って、 デスクトップを持ちません。 デスクトップがありませんから、 従来のデスクトップアプリはもちろんのこと、 Project Centennial (こちらの記事を参照) で UWP 化したデスクトップアプリも動きません。 いわゆるストアアプリとして作った UWP アプリだけが動くようになります。

ところで。
従来のデスクトップアプリは動かず、 UWP アプリだけが動く、 というと、 何か思い出しませんか?
そうです、 Windows RT (Surface RT とか) がありましたね。 それとそっくりではないですか!
Windows RT には、 Office を搭載する都合でデスクトップが存在しましたが、 Xbox One にはそれもありません (ストアアプリ版の Office を使えばいいですからね)。

Windows 10 化した Xbox One は、 「据え置き型の Surface」 であるともいえるでしょう。

  • UWP アプリが使えます。 Office もあります。 学校のレポート作成には困らないでしょう。
  • デスクトップを必要とする従来型のマルウェアは動きません。
    UWP アプリでマルウェアを作って配布するのは至難のワザです (→参考)
  • たぶん Windows 10 の部分にはファミリー セーフティが使えるでしょう (そうならなかったとしても、 もともと 「安心設定」 があります。)

これは、お子様に与える PC としては最適ですよ♪

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