【ユニバーサル Windows アプリ開発】認定要件が変更、 Windows と Phone で 1つに! プライバシーポリシーの条件が緩和♪ (10月23日付) #win8dev_jp #wpdev

2014年10月24日 (金)

2014年10月23日付けで、 Windows ストアアプリと Windows Phone アプリの認定要件が変更されました。

大きな変更は 3つです。

◆ Windows と Phone の認定要件を統合

※ 旧「Windows ストア向けアプリ認定要件」のページより

認定要件が統合され、名称も「ポリシー」に変わりました。
⇒ 「Windows ストアと Windows Phone ストアのポリシー」

◆ プライバシーポリシー提示ルールの変更

上記のブログ記事で "revises the privacy policy statement" (プライバシー・ポリシー・ステートメントを改訂します) と書かれています。
具体的に見ておきましょうか。

4.1.1 アプリがネットワークに対応している場合はプライバシーに関する声明を用意しなければならない
お客様または第三者にデータを送信する機能がアプリにある場合は、プライバシーポリシーを維持する必要があります。(略)

2.8 次の要件は、個人情報にアクセスするアプリに適用されます。(略)
2.8.1 お客様または第三者にデータを送信する機能がアプリにある場合は、プライバシーポリシーを維持する必要があります。(略)

↓

10.5 次の要件は、個人情報にアクセスするアプリに適用されます。(略)
10.5.1 お客様のアプリから個人情報にアクセスして収集し、送信する場合、または別途法律で義務付けられている場合、お客様はプライバシーポリシーを維持する必要があります。(略)

文字通りに捉えると、インターネットにアクセスするアプリであっても個人情報を送信しないのならば、プライバシーポリシーは不要になった、と読めます。今までは、インターネットにアクセスする capability を与えたらプライバシーポリシーは必須でしたから、ずいぶん変化したことになります。

また、プライバシーポリシーの提示方法にも変更があります。

旧 Windows:

4.1.1 (略) Windows 設定チャームで表示されるように、アプリの [説明] ページやアプリの設定でお客様のプライバシーポリシーにアクセスできるようにする必要があります (略)

旧 Phone:

2.8.1 (略) アプリ内に配置するか、アプリから直接リンクすることができます。プライバシーポリシーには、アプリからいつでもアクセスできなければなりません (略)

↓

新ポリシー:

10.5.1 (略) アプリの [説明] ページで、ユーザーがプライバシーポリシーにアクセスできるようにする必要があります (略) アプリからいつでもアクセスできなければなりません (略)

これはおそらく、今年の 5月から Windows ストアアプリの設定チャームにプライバシーポリシーリンクが自動的に付加されるようになったことの反映だと思われます (リンク先に書いたように、すでに 7月頃から運用は変更されていました)。
なお、アプリからアクセスできることという要件は残っていますので、あいかわらず Phone では自前でリンクを組み込む必要があります。

◆ 開発者倫理規定の新設

旧認定要件にあった、まぎらわしい開発者名を使ってはいけない (旧 Windows 6.13 / 旧 Phone 2.11)、などといった項目は、分離されて新しく「開発者倫理規定」になりました。
⇒ 「開発者倫理規定」 (Developer Code of Conduct)

また、 アプリ開発者契約も、 10月 23日付で変更されています。

◆ 確認してみた

上で書いたようにプライバシーポリシーの要件が変わったのかどうか、実際にアプリをストアに提出してみました。

既存のアプリで、広告表示のためだけにインターネット接続を使っているものがあったので、