【ユニバーサル Windows アプリ開発】既存の Windows Phone アプリをアップデートするには? #win8dev_jp #wpdev_jp #uniwinapp #decode14 #bldwin

今月上旬に開催された //build/2014 で発表され、全世界の Metro アプリ開発者に衝撃を与えた 「ユニバーサル Windows アプリ開発」。

その概要と、 Visual Studio の「ユニバーサル プロジェクト」で Windows と Phone のアプリをまとめて楽に開発できる (しかも Express 版でOK) という話は、＠IT に記事を書かせていただきました。

特集：Windowsストアアプリ開発最新情報（Build 2014より）：ユニバーサルWindowsアプリ開発の勧め

しかし、この記事の公開時点では、Windows Phone ストア (デベロッパー センター) 側が未対応だったため、ストアに公開する手順などは書けませんでした。

それが今朝 (PSTでは「昨日」4月14日午後) 、Windows Phone デベロッパー センター がユニバーサル Windows アプリに対応して模様替えされました。

※ 昨日までの Windows Phone デベロッパー センター
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※ リニューアルされた Windows Phone デベロッパー センター。 [未開始] ジャンルには登録済みの Windows ストア アプリが並ぶ

そこで、アプリをストアに申請する手順について、ここで簡単に補足しておきます。

◆新規にアプリを公開する場合

すなおにストアで申請手続きをすれば問題なく行けると思います。

VS 2013 Update 2 から Windows か Phone のアプリ名を予約すれば、他方のプロジェクトでもそのアプリを関連付けできます。
Web での申請手続きは、Windows と Phone で別々に行います。

◆既存のアプリをアップデートする場合

これまでに Windows ストア アプリと Windows Phone 用のアプリを出していて、それぞれのアップデートをユニバーサル Windows アプリにしようと思うと、一手間余計に掛かります。

Windows Phone の既存のアプリで以下の作業をします。

既存のアプリの [アプリの情報] ページを開くと、次のように「アプリ名」のところに [名前] ドロップダウンがあります。

ドロップダウンには登録済みの Windows ストア アプリの名前が一覧されるので、ユニバーサルにしたいアプリ名を選び、右側の [アプリを関連付ける] ボタンを押します。
※ 画像では [アプリ名を予約] ボタン。このボタンが、ドロップダウンで選択すると [アプリを関連付ける] ボタンに変わる

すると次のように、Windows ストア アプリの予約名・パッケージ ID 名 (=AppID)・発行元名が、既存の Phone のアプリに結び付けられます。

あとは、VS 2013 Update 2 からストアとの関連付けを行い、Windows と Phone で個別に Web でアップデートの提出作業を行います。

※ VS 2013 Update 2 から Windows Phone ストアとの関連付けを行っているところ。上の画像と同じパッケージ名・発行者ID が結び付けられようとしている

◆Windows Phone 用アプリの名前について

Windows Phone 8.0 用のアプリまでは、アプリの名前は「アプリのエイリアス」として管理されてきました。
それが Windows Phone 8.1 では (すくなくともユニバーサル Windows アプリにしたものは)、Windows ストアの 「アプリ名」 で管理されるようです。

Windows Phone ストアの側で、従来の 「アプリのエイリアス」 と 8.1 からの 「アプリ名」 を関連付けることで、Windows Phone の既存アプリからのアップデートをサポートしてくれるみたいです。

◆参考

MSDN: How to associate an existing Windows Phone app to an existing Windows Store app