【ユニバーサル Windows アプリ開発】既存の Phone アプリと Windows アプリを 「ユニバーサル化」 するには? #win8dev_jp #wpdev_jp #decode14 #bldwin #uniwinapp

本題に入る前に。 ここでは 「ユニバーサル Windows アプリ」 は、build 2014 のセッション 2-561 で説明された意味で使います。

• Windows ストアと Windows Phone ストアのアプリをリンクさせます
• 「1回購入して、 両方のストアで入手する」 体験をエンドユーザーに
• ユニバーサルなアプリ内製品 (消尽型を除く)
• アプリ データのローミング (8.1 アプリ)
• アプリに対するWNS経由の単一通知チャネル (8.1 アプリ)

※ 3項目めのアプリ内製品 (=アプリ内課金) の話は、 もちろんアプリ内課金をするアプリだけの話です。
※ 4項目め・5項目めは、 Windows Phone 8.1 Windows Runtime アプリで、 かつ、 ローミングやプッシュ通知を使っているアプリだけの話です。

さて。
[アプリ内課金をしていない既存の Windows Phone アプリ (8.1 の Windows Runtime アプリを除く) ] と、 [アプリ内課金をしていない既存の Windows ストア アプリ] を組み合わせてユニバーサル Windows アプリにする場合は、 上記 5項目のうち 3 ～ 5項目めは無関係となります。
すると残るは、 1項目めと 2項目めですが、 2項目めを実現するには 1項目めを実施すれば OK です。

繰り返すと。
上記のようなアプリの組み合わせをユニバーサル Windows アプリにするには、
「Windows ストアと Windows Phone ストアのアプリをリンクさせるだけで OK」
ということになります。

ということで、やってみましょうか。

既存の Windows Phone Silverlight 8.0 アプリと、 既存の Windows 8.1 用 Windows ストアアプリをリンクして、 ユニバーサル Windows アプリにします。
その手順は、 MSDN に書いてあります (現状は英語のみ)。
⇒ How to associate an existing Windows Phone app to an existing Windows Store app

ざっくり言うと、 Phone の方で、 Windows ストア アプリと同じ名前を付けて再申請すれば完了です。

まず、 Windows Phone DevCenter へ行って、 いつも通りにアプリの再申請手続きに入ります。  そうしたら [アプリの情報] ページに行くと、 「アプリ名」の下に「名前」の入力欄 兼 ドロップダウンが新しく設置されています。

このドロップダウンを開くと、 予約済みの Windows ストア アプリの名前がずら～っと出てくるので、 ユニバーサルにしたいアプリを選びます。 すると、 その右のボタンが [アプリ名を予約] から [アプリを関連付ける] に変わるので、 それをクリック。 ページの下端に行って、 [保存] をクリック。

その他に変更するところがあれば、 それらを変更します (今回は履歴情報を記入)。
最後に申請の確認をして、 再申請。

※ [パッケージ ID 名] (=AppID) が、これまでは未設定だったことが分かる

以上、 終了!
ストアからのメール送信のルールも変わったようで、 「受け付けました」メールが来ずに、 いきなり 「合格したよ♪」 メールが飛んできてビックリしましたw

では、 Windows Phone ストアの Web ページを見てみましょう。
「Windows Phone および Windows PC 向け」 と表示されています (赤枠内)。

はい、 ユニバーサル Windows アプリになりました♪

※ PC World の報道によれば、 現状では Windows ストアの側の表示に変化は無いそうです。
※ 上のニュースで紹介されている 「Halo：Spartan Assault」、 「Skulls of the Shogun」、 「Microsoft Solitaire Collection」 などは、 その最終更新日 (どれもずいぶん古い) から判断すると、 いずれも本記事と同様にリンクしただけのようです。 (しかも、 最終更新日が変更されていないのは、 一般の開発者が再申請したのとは異なる方法でやったということ。 ひょっとして、 [アプリを関連付ける] をクリックしてページの下端で [保存] するまでで OK なのかも? )