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2011年11月 1日 (火)

[VS2010] Visual Studio 11 (vNext) の CTP が出てきた今、 VS2010 を買うには?

先々月 (2011/9)、 次期 Visual Studio (略称:VS11、以前のコードネーム:vNext) の CTP として 「Visual Studio 11 Developer Preview」 が公開されました。 開発に、 Visual Studio 2010 と同じ期間が掛かると仮定すると、 VS11 の日本語版パッケージは 2013年の春 (5月頃) の発売ということになります。 (⇒前記事参照)
※ 以下、 VS11 と Windows 8 の開発スケジュールはこの単純な予測のもとに話をします。

なお、 Visual Studio 2010 と関連製品のパッケージについては、 Amazon のサイトに用意した一覧をご覧ください。
http://astore.amazon.co.jp/bluewatersoft-22?_encoding=UTF8&node=34

◆ 今現在、 MSDN のライセンス契約を継続している場合

なにも迷うことはありませんね。 そのまま継続でいいでしょう。

※ 近々期限切れになる場合、 VS11 がリリースされるまで今から 1年半ほどありますから、 その間は契約しないという選択肢も考えられます。
※ ボリューム ライセンスで、 契約期限切れ後に使用権がない契約形態の場合。 サーバー等 (Windows, SQL Server, Office など) のライセンスを利用していなければ、 契約が切れた後しばらくは VS11 β版を使うという手もあるのですが…。 通常はそういった OS 類も利用しているでしょう。 (なお、 ベータ版でも、 いままでの例からすると 2012年秋頃の beta2 になれば、 Go Live ライセンスという形態で製品開発に使用できます。)

◆ Premium エディション以上を購入する場合

パッケージ販売もありますが、 新規パッケージのみで、 アップグレード パッケージはありません。 また、 Premium エディション以上のパッケージにはすべて MSDN サブスクリプションが付いており、 その有効期間は 1年間です。
新規パッケージよりはライセンス契約の方が大抵安いので、 何社かから見積もりを取って検討すると良いでしょう。 なお、 個人でも Open License (旧 Open Business) ならば、 1ライセンスから購入できます。 (⇒ 参考価格一覧)
※ ただし、 Open License は 2年契約、 (法人契約のみの) Open Value ライセンスは 3年契約なので、 MSDN サブスクリプションのサービスが 1年間しか必要でない場合は新規パッケージのほうが安くなります。 (ですが、 来春までに新規パッケージを買った場合、 それから 1年以内には VS11 はリリースされないでしょうから、 VS11 も必要な場合は期限が切れる前に更新パッケージを購入しなければなりません。)

◆ Professional エディションを購入する場合

Professional のパッケージ販売には、 新規パッケージも、 アップグレード パッケージもあります。 MSDN サブスクリプションが付いていない新規パッケージもあり、 また、 MSDN 契約を更新するためのパッケージもあるので、 全部で 4種類のパッケージが存在します。
これから MSDN サブスクリプションのサービスを継続して受けたい場合は、 ライセンス契約のほうが安くなるでしょう。 それ以外の場合は、 どのパッケージを購入すべきか、 悩むことになります。

パッケージ付属する MSDN参考価格(*1)
Visual Studio 2010 Professional 無し ¥103,896
Visual Studio 2010 Professional with MSDN MSDN Professional (*2)
※ 1年後もソフトは継続利用可
¥136,243
Visual Studio 2010 Professional アップグレード MSDN Essentials (*2)
※ 1年経過後は利用不可
  ¥55,760
Visual Studio 2010 Professional with MSDN 更新パッケージ MSDN Professional (*2)
※ 1年経過後に MSDN サブスクリプションのサービスを 1年延長するためのパッケージ    
※ 「Professional アップグレード」も、 このパッケージで更新できる。 (なおかつ、 MSDN のレベルが上がる)
  ¥90,390

(*1) 参考価格: Amazon.co.jp 2011/11/01 現在
(*2) MSDN サブスクリプション: 提供される製品は、 レベル別の利用可能製品一覧  (Excel ファイル) を参照。

MSDN Professional サブスクリプションが必要ならば、 表の 2番目の 「with MSDN」 を買うしかありません。 ただし、 その後も毎年 「with MSDN 更新パッケージ」 を買うつもりなら、 最初からライセンス契約を考えたほうが良いでしょう。
※ 「アップグレード」 と 「with MSDN 更新パッケージ」 をいっぺんに購入するという手もありますが、 今のところ安くはならないようです。

MSDN サブスクリプションを必要としないなら、 表の 3番目の「アップグレード」が安いです。 アップグレード対象には、 無償で入手できる Express エディション も含まれるので、 今現在 Visual Studio の製品版を持っていなくても購入できます。
※ なお、 MSDN サブスクリプションが不要の場合で、 学生や教育機関の職員ならば、 アカデミック パッケージが購入できます。 (さらに学生には、 無償で提供される DreamSpark プログラムもあります。)
※ 「with MSDN」 の MSDN (Pro.) には入っているけど 「アップグレード」 (Essentials) には入っていない主なもの: eMbedded VC++ 4.0, VB2~6, VB.NET2003

ただし、 Visual Studio を仮想マシン (VM) 上で使おうと思うと、 Windows のライセンスが問題になってきます (VM ごとに Windows のライセンスが必要です)。
「アップグレード」 の MSDN Essentials にも Windows が含まれていますから、 「アップグレード」 を購入すれば 1年間は幾つでも VM を立ち上げて利用することが可能です。 問題は 1年経過後です。 2012年の秋頃ですと、 Windows 8 は正規リリースされていて、 ベータや RC の利用期限も残り少なくなっていることでしょう。
そこで、 1年後には
・VM 用に OS ライセンスを買う
・「with MSDN 更新パッケージ」 を買う
・もう一度 「アップグレード」 を買う
…という選択を迫られることになります。
※ このとき、 「with MSDN 更新パッケージ」 で入手した OS 等は、 それから 1年経過後 (今から2年後) も継続利用できるけれど、  「アップグレード」 で入手したものは再び利用できなくなる (ずっと毎年購入しなければならない)、 という違いには、 注意が必要です。
※ 2012年の後半に 「with MSDN 更新パッケージ」 を買うと、 2013年の前半と予想される Visual Studio 11 Pro. が入手できるはずです。 (ただし、 VS11 発売当初には、 旧バージョンへのなんらかの優待販売があると思われるので、 金額的には難しいところです。)


ところで…。
表の先頭の 「Visual Studio 2010 Professional」 パッケージって、 どういうときに買うんでしょうね? f(^^;

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