[MSDN マガジン 2009.09] .NET Framework 4 BCL の新機能
昨日に続き、 人の手で翻訳された記事をご紹介。
MSDN マガジン 2009 September
CLR 徹底解剖
.NET Framework 4 の基本クラス ライブラリの新機能
Justin Van Patten
このコラムでは、.NET 4 Beta 1 で BCL に追加された新機能に重点を置いて説明します。
新機能のうち 3 つについては、 以前の記事で既に取り上げました。 まずは、 以下に示すこの 3 つの機能について簡単に確認します。
* コード コントラクトのサポート
* Parallel Extensions (タスク、同時実行コレクション、および Coordination Data Structures)
* 組のサポート
「組」 って、 なによ…?
原文を当たってみたら、 Tuple のことらしい。 (w
Tuple は便利だけど、 遠く離れたメソッドとのやり取りに乱用されたりするとワケワカメになるので、 注意して使ってやってくださいな。
その後、 この記事のメインとなる部分では、 まだ取り上げていない次の 3 つの新機能について説明します。
# ファイル IO の機能強化
# メモリ マップ ファイルのサポート
# 並べ替えられたセットのコレクション
ようやく、 メモリマップドファイルが使える! (^^)
「並べ替えられたセットのコレクション」 ってのは、 "Sorted Set Collection" ( System.Collections.Generic SortedSet<T> ) だそうな。
ファイル I/O の強化には、 たとえばこんなのがあると。IEnumerable<string> lines
= File.ReadLines(@"verylargefile.txt");
foreach (var line in lines) {
Console.WriteLine("Length={0}, Line={1}",
line.Length, line);
}
これは待ち望んでいた機能です。 これなら、 ログファイルのサイズが 1GB あろうと、 気にせず読めますね。 DirectoryInfo クラスにも IEnumerable<FileInfo> を返す EnumerateFiles() メソッドが追加されるなど、 あちこちに IEnumerable<T> が良い感じで応用されてます。
この記事では、スペースの都合上、 BCL の新しい機能強化すべてについて説明することはできませんが、 こうした機能強化については、 BCL チームのブログ (blogs.msdn.com/bclteam) の今後の記事で取り上げられる予定です。 それらを次に示します。
- 任意の大きさの整数のサポート
- インターフェイスやデリゲートでのジェネリックの分散の注記
- 32 ビットおよび 64 ビットのレジストリ ビューへのアクセスおよび揮発性のレジストリ キーの作成のサポート
- グローバリゼーション データの更新
- System.Resources のリソース フォールバック ルックアップ ロジックの強化
- 圧縮の機能強化
なお、 beta2 でも、 さらなる機能追加があるらしいです。
| 固定リンク
「プログラミング」カテゴリの記事
- 【.NET / Win8.1 ストアアプリ】 HttpClient で TLS 1.1 / 1.2 に対応するには(2018.06.17)
- 【VS2017 15.7pv2】 XAML のランタイム ツールに 「ヒートマップ」 が増えた(2018.03.28)
- 【.NET Core】 プロジェクトを作ると 「project.assets.json が見つかりません」 エラー(2018.02.10)
- 【#UWP】 ビットマップの表示色を変える (Win2D.uwp 経由で Direct2D を使う)(2017.08.23)
- 【#UWP】 CompactOverlay モード: Picture in Picture というか、「最前面に表示」するウィンドウを作る(2017.08.16)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント