[.NET] Windows 7 API Code Pack がリリース
正式には "7" が入ってなくて、 "Windows API Code Pack for Microsoft .NET Framework" という名前です。 8月 7日付けで Ver.1.0 が公開されました。 ( ⇒ ダウンロードページ )
※ Ver.0.90 の頃のお話はこちら ⇒ [.NET] API Code Pack ~ Windows 7 の新機能を .NET から使うためのライブラリ
Windows 7 / Vista で増えた API や、 DirectWrite など DirectX の新機能を利用するためのライブラリです。
ダウンロードパッケージにはバイナリが入ってなくて、 ソースコードのみが提供されます。
サンプルコードは豊富に入っています。
コンパイルは Visual Studio 2008 Express Edition SP1 でも大丈夫なようです。 いくつか C# 2008 Express Edition SP1 でビルドしてみましたが、 どれも警告すら出ることなくコンパイルできました。 サンプルコードは、 VB.NET でも提供されています。
あ、 当然ですが、 Windows 7 SDK も必要です。
※ サンプルコードのひとつ TaskBarDemo
タスクバー上の一番右のボタンを右クリックしたところ。 "Open Notepad" といったカスタム ジャンプ リストが表示されている。 このボタンの左 3分の 2 くらいが黄色くなっているが、 これは pause 状態のプログレスバーを表している。 また、 右から 2番目のボタンの背景には、 左から右へと流れ続ける緑色のプログレスバーが見えている。
※ べつのサンプルコード TaskDialogDemo
これは Vista から使えるようになった TaskDialog API だ。 既存の MessageBox と同じような用途に使えるが、 機能が豊富になっていることは Vista ユーザーならご存知の通り。
そのほか、 ほんとにたくさんの機能があります。 おおまかな機能リスト ( の翻訳 ) が InfoQ に載っています。
InfoQ: Windows 7 API Code Pack for .NET の公開
2009年8月13日Windows API Code Pack for Microsoft .NET Framework は、 .NET 開発者に Windows の関数を提供するラッパーだ。 ラッパーは主に C# で書かれており、 C++/CLI で書かれた DirectX 関数も伴っている。 ソースコードは現在利用可能だが、 オープンソースライセンスではない。
- Windows 7 タスクバージャンプリスト、 アイコンオーバーレイ、 プログレスバー、 タブサムネイル、 サムネイルツールバー
- Windows 7 ライブラリ、 既知のフォルダー、 非ファイルシステムコンテナ
- Windows Shell Search API サポート、 Shell Namespace エンティティの階層化、 シェルオブジェクト用のドラッグ&ドロップ機能
- Windows 7 エクスプローラーブラウザーコントロール
- シェルプロパティシステム
- Windows Vista と Windows 7 コモンファイルダイアログ (カスタムコントロールを含む)
- Windows Vista と Windows 7 タスクダイアログ
- Direct3D 11.0、 Direct3D 10.1/10.0、 DXGI 1.0/1.1、 Direct2D 1.0、 DirectWrite、 Windows Imaging Component (WIC) API (DirectWrite と WIC は部分的なサポート)
- センサープラットフォーム API
- 拡張言語サービス API
- 電源管理 API
- アプリケーション再起動・リカバリ API
- ネットワークリストマネージャ API
- コマンドリンクコントロールとシステム定義シェルアイコン
なお、 DirectX 系の機能を使うには、 これまた当然ながら DirectX SDK も必要になります。
窓の杜: 【NEWS】 Windows 7 の新機能を利用できるライブラリ 「Windows API Code Pack」 v1.0 が公開
.NET 環境からジャンプリストやタスクバーのサムネイル機能を簡単に利用できる
09/08/11
利用するには .NET Framework 3.5 SP1 が必要で、 DirectX 関連の機能を利用する場合は、 さらに 2009年 3月版の 「DirectX Software Development Kit」 および 「Microsoft Windows SDK for Windows 7」 を導入する必要がある。
Windows 7 の新しいタスクバーを利用したサンプルでは、 ジャンプリストの利用法や、 タスクバーアイコンへ任意の画像をオーバーレイ表示する方法、 タスクバーアイコンの背景に進捗状況を表示する方法などを知ることができる。 また、 デスクトップアイコンのドラッグアンドドロップ、 ファイルツリー、 エクスプローラのファイルサムネイルといったシェルを扱うサンプルや、 Windows Vista / 7 の新しいコモンダイアログの呼び出しサンプルも豊富に用意されている。
そのほか、 ハードウェア関連の API では DirectX をはじめ、 電源管理の API やネットワーク情報を取得する API などが利用できるほか、 Windows 7 で搭載された各種センサーを利用するための API を試すことも可能。
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