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2009年7月 5日 (日)

Windows なんてオモチャは要らない、 業務アプリは MS-DOS で十分だ。

昔話です。

私がソフトウェア業界に転職したのは、 1994年の秋。 すでに Windows 3.1 がかなり普及していて、 Windows 95 の発売も目前でした。 しかし、 ビジネスアプリケーションを作っている会社の雰囲気は、 「MS-DOS で十分なのに、 オモチャみたいな Windows なんてもののために作る必要がどこにある?」 というものでした。

たしかに、 当時の MS-DOS 上で作っていた業務アプリでも、 マウスは使えましたし、 ダイアログボックスをポップアップさせたりと、 機能的には Windows アプリで出来ることは大体出来ていました。 また、 そのためのライブラリ ( 今で言うフレームワーク ) も販売されていまた。 そして、 MS-DOS 用の業務アプリを開発しては、 すでに普及した Windows の DOS 窓で動かしていたものです。
※ ちなみに、 当時、 Windows アプリを MS-C でゴリゴリ書くのは、 たしかにタイヘンでしたが、 とっくに VB2 も発売されていました。

機能要件的には、 DOS 窓で MS-DOS アプリを動かすやりかたに、 何の問題もありませんでした。 ですが、 現実はどうなったでしょう?

それから 15年が過ぎた今。
WPF を標準搭載した Windows Vista が、 そこそこ普及してきていて、 パフォーマンスが大幅に向上した Windows 7 の発売は、 目前に迫っています。 それなのに、 「業務アプリを作るには、 Windows Forms や ASP.NET で十分だ。 アニメだの 3D 効果だの、 そんな WPF や Silverlight といったオモチャを使わねばならん必要がどこにある?」 と、 まだまだそう考えている会社が多いように感じています。

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コメント

そうしとかないと、 いきなりお客様から 「次は○○で作って!」 と言われて、 ありっ!? と言う羽目になるのですねw

投稿: biac | 2009年7月 6日 (月) 12時37分

>業務アプリを作るには、 Windows Forms や ASP.NET で十分だ。

ありときりぎりすを思い出しました。ありのように来るべき時代に向けてコツコツ努力していかないといけませんね。

投稿: trapemiya | 2009年7月 6日 (月) 11時11分

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