« 健康な人は、 マスクの購入を控えるべきとき | トップページ | [Windows 都市伝説] 入力文字の表示を速くする設定!? IBM も一役 »

2009年5月24日 (日)

[Windows 7] Vista より 「軽くなった」 理由

beta や RC を使っていると、 Vista に比べて、 うんと軽快に動いてくれるという印象があります。
個人的な感想としては、 WPF アプリの開発用に使っていたそれなりにハイスペックな Vista マシンと、 Eee PC に入れた Win7 RC が、 普段使いでは大差無いように感じてしまいます。 ( もっとも、 プログラムのコンパイルとか、 マシンパワーを必要とする処理をやらせると、 とたんに処理の遅さを実感するわけですが。 これは、 あくまで PC の能力差。 )

WPF は、 とくに軽くなったと思える部分で、 きっと WPF 自体も相当チューニングされているのだと思います。
それだけでなく、 IE8 や Firefox3 を使っていても、 軽いと感じます。 ( Open Office も使っていますが、 他のマシンでは使ったことが無いので、 比較できません。 )

実際に使っていると、 OS 全体として軽く動くようになった、 という印象があります。
しかし、 ベンチマークテストでは、 Vista と大差無い結果になっているようです。
それはなぜか?

マイクロソフトのEngineering Windows 7 ブログ の 「 Windows 7 グラフィックス パフォーマンスのエンジニアリング ( May 22, 2009 )  という記事で解説されています。 ( 日本語です。 )

ようするに、
GDI の同時実行
デスクトップの描画用に消費するメモリ量を削減
の 2つによって、 デスクトップ描画の際のストレスが大幅に減った、 ということのようです。

※ 以下、 記事からグラフを引用

20090524_win7_01
GDI 同時実行によって、 4コアの CPU ならば、 4アプリケーションの描画が同時に実行できるようになった ( 赤い線 )
Vista では、 CPU コアの数によらず、 常に一定量の処理、 つまり、 同時に動いているアプリケーションの数が増えると相対的に描画性能が低下していた ( 青い線 )

20090524_win7_02
Vista ( 赤 ) と比べて、 ウィンドウを開くごとに消費するメモリの増加量が、 うんと小さくなりました ( 緑 )
これは、 ウィンドウをたくさん開いてもページングが起こりにくいということになります。

なお、 このメモリ削減の手法については、 NyaRuRu の日記 に昨年の 11月に書かれた 「 Windows 7 のグラフィックスの変更点を整理する 」 が詳しいです。 ( NyaRuRu さんが予想で書かれた解説なので、 細部では異なっているところがあるかもしれません。 )

|

« 健康な人は、 マスクの購入を控えるべきとき | トップページ | [Windows 都市伝説] 入力文字の表示を速くする設定!? IBM も一役 »

-PC・インターネット ( Windows 7 )」カテゴリの記事

PC・インターネット」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [Windows 7] Vista より 「軽くなった」 理由:

« 健康な人は、 マスクの購入を控えるべきとき | トップページ | [Windows 都市伝説] 入力文字の表示を速くする設定!? IBM も一役 »