[Windows 7] Vista より 「軽くなった」 理由
beta や RC を使っていると、 Vista に比べて、 うんと軽快に動いてくれるという印象があります。
個人的な感想としては、 WPF アプリの開発用に使っていたそれなりにハイスペックな Vista マシンと、 Eee PC に入れた Win7 RC が、 普段使いでは大差無いように感じてしまいます。 ( もっとも、 プログラムのコンパイルとか、 マシンパワーを必要とする処理をやらせると、 とたんに処理の遅さを実感するわけですが。 これは、 あくまで PC の能力差。 )
WPF は、 とくに軽くなったと思える部分で、 きっと WPF 自体も相当チューニングされているのだと思います。
それだけでなく、 IE8 や Firefox3 を使っていても、 軽いと感じます。 ( Open Office も使っていますが、 他のマシンでは使ったことが無いので、 比較できません。 )
実際に使っていると、 OS 全体として軽く動くようになった、 という印象があります。
しかし、 ベンチマークテストでは、 Vista と大差無い結果になっているようです。
それはなぜか?
マイクロソフトのEngineering Windows 7 ブログ の 「 Windows 7 グラフィックス パフォーマンスのエンジニアリング 」 ( May 22, 2009 ) という記事で解説されています。 ( 日本語です。 )
ようするに、
・ GDI の同時実行
・ デスクトップの描画用に消費するメモリ量を削減
の 2つによって、 デスクトップ描画の際のストレスが大幅に減った、 ということのようです。
※ 以下、 記事からグラフを引用
GDI 同時実行によって、 4コアの CPU ならば、 4アプリケーションの描画が同時に実行できるようになった ( 赤い線 )。
Vista では、 CPU コアの数によらず、 常に一定量の処理、 つまり、 同時に動いているアプリケーションの数が増えると相対的に描画性能が低下していた ( 青い線 )。
Vista ( 赤 ) と比べて、 ウィンドウを開くごとに消費するメモリの増加量が、 うんと小さくなりました ( 緑 )。
これは、 ウィンドウをたくさん開いてもページングが起こりにくいということになります。
なお、 このメモリ削減の手法については、 NyaRuRu の日記 に昨年の 11月に書かれた 「 Windows 7 のグラフィックスの変更点を整理する 」 が詳しいです。 ( NyaRuRu さんが予想で書かれた解説なので、 細部では異なっているところがあるかもしれません。 )
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