NUnit 2.5 がリリースされているので、 Windows 7 RC に入れてみた。
今月初旬に、 NUnit 2.5 がリリースされていたようです。
※ 「ようです」 というのは日付がはっきりしないから。 http://nunit.com/ の悪いクセで、 文章にまったく日付を入れてくれないので、 さっぱりわかりません。 nunit.com の blog には何か書いてあるかもしれませんが、 今日は server error が返ってくるばかり。
いちおう、 SourceForge.net のフォーラムに投稿されている "News: NUnit 2.5 Final Release" が 5月 3日付け、 同じくダウンロードページに書いてある日付が "May 2, 2009" であることから、 そのあたりだろうと思われます。
なお、 nunit.com のトップページの RECENT NEWS に、 "NUnit 2.5 Final Release" と載っていますが、 そこの "Release Notes" のリンクをたどると、 RC 版のリリースノート "NUnit 2.5 Release Candidate - Version 2.5.0.9117 - April 27, 2009" に誘導されちゃいます。 ( 今日現在、 ダウンロードページにあるのは、 "2.5.0.9122"。 )
2.5 で強化された機能については、 ZOETROPEの日記 が詳しく書いてくださってます。 ( RC となっていますが、 日付からすると試したのはリリース版だと思われます。 )
その他、 日本語では、 1年ほど前のα版の時点になりますが InfoQ の記事があります。 同じく InfoQ ですが、 英語版にはリリース版についての記事があります。
とりあえず 1点だけ挙げるとするなら、 データ駆動テストに対応した、 ってとこでしょうか。
※ これ以降は、 TDD.NET にも同じものがあります。
実際に、 Windows 7 RC に、 リリース版の 2.5.0.9122 をインストールしてみます。
ダウンロードしてきた NUnit-2.5.0.9122.msi を右クリックして 「インストール」 を指示すると、 インストーラが立ち上がります。
並列同時テスト ( PNunit Runner ) や .NET 1.1 のサポートを選びたければ、 ここで [Custom] を選びます。
NUnit のインストールが終わりました。 起動してバージョンダイアログを出したところ。
Express Edition を含む Visual Studio を使っている場合は、 忘れずに次の設定をやっておきましょう。
メニューの [Tools] - [Settings...]
[IDE Support] で [Enable Visual Studio Support] にチェックを入れます。 これで、 Visual Studio のプロジェクトファイル ( *.vbproj や *.csproj など ) やソリューションファイル ( *.sln ) を読み込めるようになります。
では、 一緒にインストールされたサンプルソースを使ってみます。 サンプルは、 インストールしたドライブの \Program Files\NUnit 2.5\samples にあります。 VB のサンプルにしましょうか。
\Program Files\NUnit 2.5\samples\vb フォルダを、 作業場所にコピーします。 ( コピーしないと、 "Program Files" の下ですから、 操作するのに管理者権限が必要になっちゃいます。 )
そうしたら、 Visual Studio ( Visual Basic 2008 Expess Edition を使いました ) を開いて、 vb フォルダにある vb-samples.sln を開きます。 このソリューションファイルは古い形式で作られているため、 自動的にアップグレードウィザードが立ち上がりますので、 指示に従ってコンバートします。
ソリューションが開いたところで、 もうひとつ罠が待っていました。 参照設定されている nunit.framework が、 ver.1.1 のままなのです。 プロジェクトごとに、 参照設定から一度 nunit.framework を削除して、 再び ( こんどは 2.0 の ) nunit.framework を追加してあげます。
これで、 フルビルドが通るはずです。 ビルドできたら、 ようやく NUnit の出番です。
NUnit GUI を起動し、 メニュー [File] - [Open Project...] から、 さきほどの vb-samples.sln を読み込ませます。 ( 上述の IDE Support オプションにチェックを入れていないと、 ここで *.sln ファイルが見えません。 )
読み込めたら、 [Run] ボタンをクリックして…
このように、 赤や緑に変わったら、 ユニットテストの実行は出来ています。 左側の緑丸は成功したテストを、 赤丸に×印は失敗したテストを表しています。
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コメント
> ZOETROPE さん
いえいえ、 こちらこそ。
詳しく解説してくださってて、 ホント助かります。
テストケースを Attribute で書けるのは、 良いですよね。 Visual Studio のデータドリブンは、 大量のテストケースをこなすにはいいけど、 データベースに分離されちゃってるんで、 テストコードを見ただけじゃテストケースがわかんないですから。
投稿: biac | 2009年5月27日 (水) 00時34分
ご指摘ありがとうございます。
試したのはリリース版でしたが、リリースノートを見てRC版だと勘違いしてました。
投稿: ZOETROPE | 2009年5月27日 (水) 00時20分
まぁねえ… 社内でも、 ユニットテストを無駄なくしかしちゃんと書けないのが多くてね~
なんでだろうかといろいろ考えたんだけど、 どうやら、 そもそもメソッドの外部設計が出来ないんじゃないかと…
そんなわけで、 失業中なのをいいことに、 「プログラム設計事始」 シリーズを書いてたりします f(^^;
投稿: biac | 2009年5月25日 (月) 22時59分
NUnitどころかソース管理がようやく安定かなとか、
品質に関するアプローチのorzっぷりで
一晩話ができそうです(何)。
技術指導をお願いしたいくらいですよ、ほんとに。
…そして、どこから手をつけていいのか
わからなくなりそうですが(マテ
投稿: D | 2009年5月25日 (月) 22時34分
> …ま、現場ではそれ以前に
ぇえ~、 まだそうなの~!?
そっちに行くことになったら苦労しそう… orz
投稿: biac | 2009年5月25日 (月) 22時08分
結構新機能ありますね。…というか、アツイ機能がたくさんw。
データ駆動の正式サポートとかもそうだし、属性の強化が特徴的ですね。
…ま、現場ではそれ以前に、まずNUnitの普及が急務なんですが(泣
投稿: D | 2009年5月25日 (月) 21時15分