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2009年3月17日 (火)

Re: オブジェクト指向が形容詞だとかどうとか

[わんくま同盟 名古屋勉強会] 第5回 (2008/12/06) の資料 に、 トラックバックを頂きました。 ありがとうございます。

予定は未定Blog版 より

2009-03-14
■[etc]オブジェクト指向が形容詞だとかどうとか

なんかオブジェクト指向は形容詞だから単体で使うのは間違い、って意見を見かけたのだけど、どうでもいいよそんなこと。

そうなんですよ、 名詞か形容詞かなんて、 じつはどうでもいい。

肝心なことは、 主体は何かということ。 「モノを志向しているのは何か」 ということ。 「何にオブジェクトを志向させるのか」 ということ。
まず、 主体が何であるのか、 そこを明らかにしてから議論しましょうよ、 と。

主体が何であるかを明確にしないまま 「オブジェクト指向とは?」 を議論してみても、 収斂するわけがないでしょう。
へたをすると、 「全宇宙を統べるオブジェクト指向理論」 なんてものがあるかのように話し出す人までいたりしますw
# いや、 「全宇宙を統べるオブジェクト指向理論」 がホントはあるのかもしれません。 しかし、 それは今はまだ認められていないのですから、 ゼロからその理論を説明してくれなきゃ分かりません f(^^;

で、 私は、 その主体とはプログラム、 ソフトウェアであると解釈してるわけです。 ここから先は、 いやそうじゃないだろ、 という話は大いにあると思ってます。

だから、Object Oriented の訳は「オブジェクト指向の」であって、「オブジェクト指向」ではないだろ。

そう、 これまたそのとおり。

ところが、 なぜか皆さん、 そう訳してくれないんですね。
あの有名な GoF 本も、 原題は "Design Patterns: Elements of Reusable Object-Oriented Software" なのに、 翻訳は 「オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン」 なんですよ。 形容詞を名詞に変えただけでなく、 "object-orient" する主体である 「ソフトウェア」 を省いてしまっています。 ( 直訳するなら、 「再利用可能なオブジェクト指向のソフトウェアの要素: デザインパターン」 くらいかな。 )

そこで、 「"object-orineted" は形容詞」 ではあたりまえ過ぎるので、  "object-orineted" の日本語訳としてなぜか常用されている 「オブジェクト指向」 に換えて、 「オブジェクト指向は形容詞」 というアオリ文句に仕立ててみた、 というわけです。


なお、 "object-orientation" という名詞形が使われることがあるのも知ってはいます。
それを言い出すと、 5分間というライトニングトークに収まらないので、 バッサリ切りましたけど。

ちなみに、 "object-orientation" を辞書で引くと、 "object-oriented" のことである、 と出てきます。
OneLook Dictionary Search: http://www.onelook.com/?w=object-orientation
Dictionary.com: http://dictionary.reference.com/search?q=object-orientation&r=66
FOLDOC: http://foldoc.org/?object-orientation
Free Online Encyclopedia: http://encyclopedia2.thefreedictionary.com/object-orientation

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