坂村健 : 日本はサマータイム廃止こそ提案すべき
毎日新聞 2008年6月8日付朝刊の 「時代の風」 欄に、 坂村健教授がサマータイム問題について寄稿しておられます。
※ 同社のサイトには掲載されていないので、 全文を読むには図書館などに行くか、 転載しているサイトを探してください。 → 例えば、 Internet Zone::WordPressでBlog生活
※ 以下の引用において、 下線は筆者。
コスト面は、 推進派が 10年ほど前にまとめた試算ですら 1000億円という。 その後のコンピューター化の進展を考えると数千億、 下手をすると 1兆円を超えるかもしれない。
( …中略… )
Y2K の時の経験からして、 制度の導入決定から 4年程度はシステム改修にかけるべきだ。 その時すでに世は LED (発光ダイオード) 照明や有機 EL (エレクトロ・ルミネッセンス)照明への転換ブームになっているだろう。 現在ですら数 % の増エネになるなら、 実施時のサマータイムはさらなる増エネ要因となる。 さらに、 貴重な技術者をはりつける 4年は IT 分野において日本に決定的な後れを取らせるかもしれない。
システム改修に取り掛かる前に、 意思決定や予算取りで 1年ほど掛かるだろうと見て、 私は 「5年は準備期間を」 と書きました。 いずれにせよ、 2010年春から実施などということになれば、 システム改修の作業期間は実質 1年程度しかないわけで、 それはすなわちぶっつけ本番で稼動させることになるわけですから、 日本中でトラブル続出になるのは避けられないこととなるでしょう。
さらに坂村教授は、 ( ただでさえ遅れを取っている ) 日本が、 サマータイム対応でまた 4年置いていかれる可能性も、 指摘しておられます。
北海道洞爺湖サミットにおいて、 日本が真剣に地球環境保護でリーダーシップを見せたいというなら、 いっそのこと発想を転換して、 各国にサマータイムを試験的にやめることを提案してはどうだろうか。
( …中略… )
そして、 もし結果が 「やめた方が省エネ」 なら、 日本一国より、 大多数の先進国での省エネになり、 効果は絶大になるはずである。
さすがですね。 こういう発想は、 私のような凡人にはできません。
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コメント
> 実験的にサマータイムを導入していた企業さんとか
や、 時差勤やっただけでしょう。
システムの時計をズラしたわけじゃないと思う。 もちろん、 社内の掛け時計や、 社員の腕時計も。
なので、 システム対応は、 勤怠の時刻テーブルをいじったくらいなんじゃなかろうか?
投稿: biac | 2008年6月18日 (水) 12時42分
さかもとです。
巡回です。
システム面だけで見ると2010は絶対に無理ですwww
実験的にサマータイムを導入していた企業さんとかどうなったんでしょうね・・・。
投稿: さかもと | 2008年6月18日 (水) 07時48分