Re: 権利者団体のせいで1円も払う気になるかと思う今日このごろ ~ っていうか、 いつのまに著作権法が改定されたんだ!?
Teo 氏曰く、
もう面倒だから日本では課金がともなう芸術活動を禁止にしたらどうよ。創作を行う人たちは全て「ステージ」でのみ対価がとれる。
ふむふむ。 たとえば二次元静止画像を用いるものなら、 コミケか有料の展示会にせい、 と。 f(^^;
TVアニメが無くって劇場版しか無くなる?
仕方ないでしょw
いやいや。 欧米中韓から、 欧米中韓製の作品がインターネット配信されてきますって。 (w
それより気になったのは、 リンク先の実演家著作隣接権センターの椎名和夫氏の発言。
補償金制度を廃止し、私的複製も権利者とユーザー間の契約で処理するとすれば、 ( …中略… ) 消費者は、私的複製にもすべて許諾が必要になり、コピーする自由がなくなる。
私的複製権は、 ベルヌ条約にも制限されていない、 著作権法で認められた権利です。 それを、 補償金の増額がなければ奪うぞ、 と、 あたかも著作権利者団体の思し召しであるかのような口吻は、 いかがなものかと。
いや、 ひょっとすると私が気付いてないだけで、 すでに著作権法が改定されているのかな? (w
# …ってゆーか、 著作権者の許諾が必要なら、 それはもはや私的複製ではないよな~。
一方的に、 ひどい発言だけを取り上げるだけではマズかろうと思うので、 もうひとつ違う側面の同氏の発言を。 これは、 5月 13日に行われたデジコン委の第37回会合での発言。
メーカーは法的な対応に難色,地デジの暗号解除で総務省の委員会 - デジタル家電 - Tech-On!
B-CAS方式はテレビを見るための仕組みとしては複雑すぎるし,無反応機の登場を考慮すると抑止力として機能しているとは思えない。LEをぜひ進めてほしい。刑罰を課すことはやはり最も優れた抑止力になる
※ LE : Legal Enforcement - 法による執行、 強制
この発言は、 B-CAS やめい、 ということですね。 現状のコピ1 ですら、 ダメなのだと。
補償金の話は残りますが、 ダビング10 のような欠陥 DRM 制度はヤメよう、 と。
で、 そのかわりに複製権の侵害を刑事罰にしよう、 ということなんでしょう。 特定のコンテンツ ( TV 放送や DVD パッケージ ) そのものに限定し※1、 一定の制限※2を付けるなら、 それもいいんじゃないかな。
※1
特定の種類のコンテンツの、 その丸ごとくらいに限定してもらわないと、 そうではなく細切れにされ、 あるいは加工されたものは、
一般消費者には複製権を侵害しているかどうか識別できないから。 ( もはやボーカル入りの音楽が、 個人の PC で作成できる時代です。
もうしばらくすれば、 個人の PC でアニメ作品を作れるようになるでしょう。 )
※2 入手時には知りえなかったとか、 一方的に送りつけられたとかは免責するような制限を設けないと、 冤罪の温床になります。
しかし。 刑事罰を傘に、 youtube やニコ動、 見ず知らずの他人とのファイル交換、 その他モロモロを日本から駆逐できたとして ( その裏では、 Web でのサービスの分野で世界から完全に取り残されるという、 経済的マイナスをあえて受け入れたとして )、 それで TV 番組の直接視聴率が上がったり、 DVD の売り上げが倍増したり、 なんてことには絶対にならないという気がしますよ。
どこかの団体で、 そういった 「違法な複製物」 の作品ごとの流通量と、 作品ごとの DVD の売り上げ枚数とかを調べて統計を出してみてくれないかなぁ。 流通量が少ない作品は、 みんなが買っているから違法に複製をしなくてすんでいる、 ではなくて、 だれも買わない・欲しがらないような作品だから複製も流通していない、 ってことが明らかになると思うんだけどなぁ。
# 「複製が入手できちゃったら、 DVD を買わないはずだ」 っていう価値観だけでは、 「放送されたのを全部録画したのに、 さらにその作品の全話 DVD も買う」 という行動を説明できんのですよ f(^^;
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