[萌ゆる神の国!] 稲作の始まり
(p.17) 縄文時代になると稲作が大陸から伝わり、西日本一帯を中心に広がっていきました。
本格的農耕の始まりです。
ここは、 イネの栽培開始は縄文時代、 という最近の知見が反映されてます。
ただ、 うっかり読むと 「縄文時代の始まりとともに稲作が伝わった」 と受け取ってしまいそうです。
縄文時代の開始は紀元前 1万数千年といった頃ですが、 イネが栽培されていた間接証拠が見つかってるのは、 いまのところ紀元前 4000年くらいです。
→ 2005.02.19 稲作の起源、またさかのぼるのか?
また、 単に 「稲作」 と書かれると、 水田でイネを作っていたように思ってしまうかもしれませんが、 縄文時代は全て畑で育つイネ 「陸稲 (りくとう)」 です。
→ 見えてきた稲の道1
# ちなみに、 温帯ジャポニカ / 熱帯ジャポニカという区分自体も、 佐藤洋一郎によるものです。
※ 一般的に、 弥生時代の定義は水田耕作を始めたこと ( 佐原真の定義 )、です。 ので、 今の縄文時代の遺跡から水田跡が発見されれば、 その時代は弥生時代に分類替えされることになるでしょう。
→ 弥生時代の開始年代 ―AMS -炭素14年代測定による高精度年代体系の構築― ( p.80 の終わりあたりから )
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