1996年にはデータが公表されていた --- 弥生時代の始まりは紀元前10世紀
昨年末、 マスコミが大々的に報じて有名になった「弥生時代の始まりは紀元前10世紀」説ですが、 同様な C14年代測定法 (AMS年代測定法は、その一つ) によるデータは、 遅くとも 1996年には公表されていたそうです。
埋蔵文化財研究会が 1996年8月に高槻現代劇場で開催した「考古学と実年代」と題する研究集会にて、 報告されたデータに含まれていたとのことです。 このとき、 発表要旨集と資料集が配布されたそうで、 その資料集に載っていたデータの一部が、 『太宰府は日本の首都だった ― 理化学と「証言」が明かす古代史』 (内倉 武久著) という本に引用されています。 孫引きになりますが、 さらにその一部をここにも引用しておきます。
遺跡 研究者推定 14C測定値 菜畑遺跡 (佐賀県唐津市) ・植物遺体 弥生前期初 (夜臼、板付1) 前1010±90年 ・植物遺体 縄文晩期末 (夜臼単純) 前1280±100年
初出: 2004年06月06日
http://akari.kabe.co.jp/magsite/Content.modf?id=20040606143746
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