非実在聖少女 SF 「アリスへの決別」
「アリスへの決別」
ハヤカワ文庫 JA
山本弘 (著), 大石まさる (イラスト)
ISBN:978-4-15-031005-9
2010/08/06刊
「ごめんよ、 アリス。
僕は君を守れない。」
(腰帯から)
SF 中短篇 7本。 表題作は、 「うぶモード」 2010年3・5月号に分けて掲載された作品。 (3月号の表紙には 「愛の共作 山本弘×町田ひらく」 とある)
# 「うぶモード」 そのものは、 お勧めしがたい雑誌だけど (汗; 携帯サイトで3月号掲載の前編が公開されてます ⇒ アリス前編
児童ポルノにかこつけた表現規制 (児ポ法の単純所持規制や、 都条例の非実在青少年表現規制など) が、 行き着くところまで行ったらどうなるか…!? 表題作は、 ルイス・キャロルを題材に描かれるディストピアの物語。
でも、 ちゃんと SF してます。 このところの表現規制への動きを知らない読者のために説明がくどくなっているのは、 やむをえないところか。
# まだ 2本目の途中までしか読んでないので、 全部 SF かどうかは保証しかねるw
表紙のイラストは、 腰帯で隠れてないと、 かなり恥ずかしいかも f(^^;
山本弘のSF秘密基地BLOG: 新短篇集『アリスへの決別』
「アリスへの決別」
一九世紀後半のイギリス。 僕 ―― 数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドジスンの暮らすオックスフォード大学の寮に、 金髪の美少女アリスが訊ねてくる。 いつものようにヌード写真のモデルになるために。
「ねえ、 先生、 何かお話して」
アリスにせがまれ、 僕は奇妙な物語を語り出す
ハヤカワ・オンライン: アリスへの決別
行き過ぎた検閲社会の暴力が、 非実在聖少女を葬り去る表題作ほか、 山本弘のSF的想像力が常識社会の欺瞞を露わにする全7篇。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- この3ヶ月ほどのきゃぷちゃ(2011.04.29)
- この1年ほどのきゃぷちゃ(2011.02.06)
- インターネットのブロッキング、部分的に試験運用を開始。なにが問題なのか!?(2010.09.26)
- メイプルタウンネットワークでの「萌え」の用例を探る(2004.03.21)
- [けふのぐぐるさま] 赤塚不二夫の誕生日(2010.09.14)
「* 非実在青少年」カテゴリの記事
- インターネットのブロッキング、部分的に試験運用を開始。なにが問題なのか!?(2010.09.26)
- Web サイト閲覧ブロッキングの導入が決まってしまった。 表現規制に 「悪用」 されなければいいが…(2010.08.15)
- 非実在聖少女 SF 「アリスへの決別」(2010.08.07)
- インターネットのブロッキングが決まったようだけど… パブコメの結果を見て欲しい!!(2010.08.01)
- [2010 都条例問題] 参院選の比例代表には、立候補者名が書けるんだ!(2010.07.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント