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2009年2月25日 (水)

「この世に生き残る生物は、 最も変化に対応できるものである。」

…いや、 だから。 それ、 チャールズ・ダーウィンの言葉じゃないってば。

数日前にテレビの番組で、 ダーウィンの言葉だとして連呼してましたね。
おかげで、 ここの古い記事にもアクセスがあったりするわけですけど f(^^;

偉い人の言ったことだからとウラを取らずに信じ込んだ人には、 後から本当のことは届かないような気がします。 けれど、 話を聞いて、 「へぇ、そうなのかな? ちょっと調べてみようか」 と思う人のために、 また書いておきますね。

そんなこと、 ダーウィンの著作には書いてないそうですよ、 と。

詳しくは、 柏井勇魚氏の 「ダーウィンの言ったこと、言わなかったこと」 をどうぞ。

…と。 それだけではなんなので。
またちょっと、 ぐぐる様にお伺いを立ててみました。

1999年まで遡れるようです。

TEACHING AS THEATRE: SOME CLASSROOM IDEAS, SPECIFICALLY THOSE CONCERNING CHARLES R. DARWIN (1809-1882)

Robert Wright, 1999, Accidental Creationist: Why Stepen J. Gould is bad for evolution. The New Yorker, Vol. 75, No. 38 (December 13, 1999), pages 56-65.

"It is not the strongest of the species that survives,
nor the most intelligent,
but [rather] the [one] most responsive to change."
Attributed to Charles Darwin?

[Note: In the Gala'pagos Islands in July 2000, I purchased a shirt with these words printed on it;

1999年 12月に発行された "The New Yorker, Vol. 75, No. 38" に載ってた記事に書いてあったんだそうで。 ( おまけとして、 2000年 7月にガラパゴス諸島で、 その言葉をプリントしたシャツを売ってたそうな。 )


あ…
上の一節は忘れてください。 いや、 ガラパゴス諸島で売ってたシャツの話は面白いから、残しておくけど。 f(^^;

Wikiquote に、 さらに古い話が載っていました。

Misattributed

* It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent, but rather the one most adaptable to change.
o Attributed to Clarence Darrow in Improving the Quality of Life for the Black Elderly: Challenges and Opportunities : Hearing before the Select Committee on Aging, House of Representatives, One Hundredth Congress, first session, September 25, 1987 (1988), this and a slight variant of it ("...rather the one most responsive to change") have become attributed to Darwin since at least 1997, but without any citation of an original source.

1988年に発行された "One Hundredth Congress, first session, September 25, 1987" に、 Charles Darwin ではなくて   Clarence Darrow の言葉として載っていたのだそうです。
Clarence Darrow 氏は、 進化論裁判で弁護をやった有名な弁護士ですね。
で、 すくなくとも 1997 以来、 ダーウィンの言葉とされてるけれど、 一次資料の引用はまったく無い、 とされています。

なるほど。 「進化論裁判の Clarence Darrow が言った言葉」 が、 「進化論の Charles Darwin が言った言葉」 に化けても、 まぁ不思議はないかな、 と f(^^;


PS.
念の為。 Clarence Darrow の話が真実である、 と断定したわけじゃありませんよ。
私の感想として 「いかにもありそうな話だなぁ」 という段階です。 なんせ、 また聞きのまた聞き状態で、 ウラが取れたとはとても言えない状態ですから。
※ また聞きその1: Wikiquote によれば、 One Hundredth Congress ~ に、 そう書いてあった。 また聞きその2:  One Hundredth Congress ~ によれば、 数十年前に Clarence Darrow がそう言った ( らしい )。


( 2008/06/25 追記 )
Clarence Darrow の話も怪しいようです。 忘却からの帰還: 「"最も力の強いもの"を追って...」 ( 2009/03/21 ) によると、 彼が 17歳の時にすでにこの言葉が引用されていたそうです。

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