3人の DNA からヒト胚合成
あ~、 びっくりした~~~ f(^^;
英国:3人のDNAから一つのヒト胚合成 倫理的問題も - 毎日jp(毎日新聞)
英ニューカッスル大は5日、 同大研究チームが男性1人と女性2人のDNAから、 ヒトの胚 (はい) を合成することに成功したと発表した。
見出しや、 この書き出しから、 3人分の DNA を切り貼りしたキメラ遺伝子を作って、 そこから胚を合成 ( どーやるんだ? (@@; ) したのかと… いやぁ、 勘違い f(^^;;;
ロイター通信によると、 チームは体外受精の過程で、 卵子の細胞の核を他の第三者の卵子に入れ、 核の遺伝子は両親のもの、 ミトコンドリアDNAは第三者のものになるようにした。 これにより女性のミトコンドリアDNAに含まれる欠陥が子供に遺伝しないようにした。
なるほど。卵細胞の核を別の女性のものに入れ替えて ( この時点で女性二人分 ) 、 それから人口受精させたわけね。 体外受精させた受精卵の核を取り出して、 別の女性から取り出した卵子の核と入れ替えたわけね。*1 出来上がった受精卵の DNA の内訳は、 こうなってるわけだ。
・ 核の DNA の半分 - 母親から
・ 核の DNA の半分 - 父親から
・ ミトコンドリア DNA - 母親とは別の女性から
遺伝上のお母さんが二人になるわけね。 それで生まれてくることができる命があるなら、 いいんじゃないかな。
(*1) さらに勘違いしてたので、 上記のように訂正しました。
「dangunのトンデモ」 に 「受精した卵細胞の核を他の卵細胞のに移植するだけ。」 とあったので、 毎日の記事をもいちど読み直しちゃいました。 ぅうむ、 この記事からは受精のタイミングは判らない。 てことで、 ロイターの元ネタを探しちゃいましたよ f(^^;
The process involves in vitro fertilization (IVF) and the subsequent removal of the egg's nucleus. The nucleus is then placed into a donor egg whose DNA has been removed.
「その過程は、 "in vitro fertilization (IVF)" ( 体外受精 ) と "the subsequent removal of the egg's nucleus" ( それに続く、 その卵子の核の取り出し ) を伴います。 そして、 その核は、 "a donor egg whose DNA has been removed" ( DNA が取り除かれた、 ドナー卵子 ) の中に置かれます。」
なーにが、 「体外受精の過程で」 だ。
しっかり subsequent って書いてあるじゃん。 「体外受精の過程が終わってから」 じゃん。 (--;
( 2008/02/07 追記 )
読売も、 同様な記事を 6日に掲載していました。 ( サイエンスポータル によれば、 2月6日 14:55 )
見出しも、 中身も、 まともです。
研究チームは、 ミトコンドリアの遺伝子異常を持つ女性の卵子と、 男性の精子を体外受精した受精卵を作り出し、 受精卵の核を正常なミトコンドリアを持つ別の女性の卵子に移植した。
| 固定リンク
« 2007年 December Windows Vista アプリケーション互換性アップデート ( KB943302 ) | トップページ | 初号機は、 ぜひ 「ファイアフラッシュ」 と命名してください f(^^; »
「科学・技術」カテゴリの記事
- Google の PageRank アルゴリズムが食物連鎖の問題を解く(2009.09.09)
- MarsPhoenix@twitter(2008.06.23)
- 高松塚の西壁(2007.05.12)
- 高松塚の北壁取り外し(2007.04.17)
- 「進化論」 の進化(2007.09.17)
コメント